気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール
2003年 4月17日付
●三菱自動車、スリーダイヤ強調、ブランドアピール(読売・10面)
●ホンダ、米エレメント輸入へ、フィット偏重改善、スポーツ色打ち出し(朝日・11面)
●“減量”スズキ開花、連結売上高2兆円超え コスト追求と機能絞り込み、ブランドを早急に確立(産経・10面)
●トヨタの機構改革、大政奉還?「豊田章男社長」が急浮上(産経・10面)
●今夏大停電本当か、交通網、医療に影響の恐れも(産経・30面)
●中国、新型肺炎で異例のPR、「予防は万全、上海は安全」、ホンダが関連イベント中止など影響じわり(東京・7面)
●前期経常益、トヨタ最高、1兆4300億円(日経・1面)
●フォード、黒字に転換、1-3月期、販売好調(日経・9面)
●ホンダ、国内販売100万台達成先送り、来年度計画ミニバン不振で見直し(日経・13面)
●スズキ・富士重と連携強化、軽向けエンジン共通化も(日経・13面)
●新卒採用、来年度は0.4%増、トヨタ・東芝など積極採用(日経・15面)
ひとくちコメント
自動車各社の3月期決算発表がGWを挟んでピークを迎えるが、トヨタ自動車の前期連結経常利益が前年度比28%増の1兆4300億円程度と、3期連続で過去最高となったようだときょうの日経が1面準トップで報じている。
日本企業が1年で稼いだ利益としては最大となるが、売上高も16兆300億円と前年より6%増。国内販売は横ばいで推移したものの、原価低減効果や北米や欧州など海外市場が好調だったためとみられる。
一方、軽自動車でトップシェアのスズキは、連結売上高が国内自動車メーカーでは6番目の2兆円の大台に乗るとともに、経常利益も3期連続の増加となることが確実になったと産経など大きくが取り上げている。新社長に就任したばかりの津田紘社長が各紙のインタビューで明らかにした。
徹底したコスト削減術と、機能の絞り込みで実現する低価格政策が奏功、デフレ戦略でつまずく企業が続出する中で、スズキの強さが改めて浮き彫りになったようだ。