【新・ディーゼル時代が到来】ディーゼル技術で欧州を追い越す

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【新・ディーゼル時代が到来】ディーゼル技術で欧州を追い越す
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センターの設備は、2010年以降をにらんだ研究もできるようになっている。代表的なのが、ディーゼル排ガス中に含まれる“ナノ粒子”問題だ。アレルギーやぜんそくの原因となるPM(粒子状物質)の減少対策は進んでいるようでいて、実は未解決の問題がある。

世界各国の排ガス規制値は厳しくなっているものの、そのチェックは一定時間エンジンを動かしてPMを補足し、合計重量を計る、という手法。つまり、PMの個数や粒子径に関する規制はないのだ。

トラック各社は10ミクロン級のPM削減にはメドをつけているが、2.5ミクロン以下のナノ粒子については、まだ手つかず。完全燃焼をさせようと燃料を細かく砕くと、ナノ粒子が増えてしまうというパラドックスもある。『粒子径が小さい方が人体の奥深くまで入り込み、健康への影響が大きい』と指摘する専門家もいる。

センターでは、ナノ粒子が人体にどういう影響を与えるかの研究とともに、触媒などの対策技術を開発する。ナノ粒子問題は、欧州でもようやく議論がスタートしたばかり。これが実現すれば、“日の丸ディーゼル”が世界で脚光を浴びる可能性もある。

《編集部》

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