世界販売600万台突破で経常利益は1兆4140億円に---トヨタの03年3月期

自動車 ビジネス 企業動向

トヨタ自動車が8日発表した2003年3月期連結決算は、販売台数が前期比8.0%増の624万台と初めて600万台を突破、原価低減も3000億円に達したことから経常利益は27.0%増の1兆4140億円と、同社がもつ日本企業の最高益を更新した。厚生年金基金の代行部分返上に伴う特別利益が2353億円計上されたため、純利益は53.4%増の9446億円に達した。

営業利益も21.4%増の1兆3636億円で、経常利益とともに2期連続で1兆円を突破した。売上高や各利益はいずれも3期連続で最高を更新。期中の為替レートは対ドルが若干の円高になったものの、対ユーロで円安が進んだ結果、営業損益段階で700億円の為替差益が出た。

期末配当は02年3月期末の15円から5円増配して20円とし、年配当は8円増配の36円となる。ただし、配当性向は前期の21.6%から19.8%に低下する。

《池原照雄》

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