【Windows Automotiveとは何か】テレマティクスを前提としたOSへと華麗に進化

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

『Windows Automotive4.2』と、前バージョンである『Windows CE for Automotive3.5』との最大の違いは、次世代カーナビでは必須となるであろうテレマティクスにOSレベルで対応したことにある。

Windows CE for Automotiveでは通信機能がOSのカーネルに含まれていなかった。つまりOSの基本機能と通信機能は一体化されておらず、OS上で動かす一アプリケーションとしての位置付けだった。

このためカーナビに通信機能を持たせ、テレマティクスを実現する場合にはメーカーが自身の手でOS上で動作する通信系のアプリケーションを開発しなくてはならなかった。もちろん、そのアプリケーションが確実に動作するか否かは様々なテストを行わなくてはならず、それが開発期間を延ばす要因になっていた。

Windows Automotive4.2ではカーネル部分に通信機能(各種モデムを動かすためのドライバー)を最初から内包している。このため規格にあった機器であれば特殊なアプリケーションなしに動作させることが出来るのが特徴だ。

携帯電話(モジュール)による接続だけではなく、ブルートゥース(Bluetooth)や無線LAN(IEEE802.11)にも対応している。OSの機能として一体化されているため、カーナビ開発メーカーとしては通信用アプリケーションの開発に労力を向ける必要もない。そして確実な動作を保証するという意味でも大きなアドバンテージになる。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る