【トヨタ『ラウム』発表】右側のセンターピラーも取り払えなかったの?

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【トヨタ『ラウム』発表】右側のセンターピラーも取り払えなかったの?
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新型『ラウム』最大のウリはなんといってもセンターピラーを取り去ったパノラマオープンドアを採用したことにある。ここ最近、センターピラーの無い新型車がいくつか登場し、この構造にも目新しさを感じなくなってきたが、第2開発センターでラウムのボディ設計を担当した大塚晋グループ長は「他社のクルマには無い特徴がある」と説明する。

それはセンターピラーが無いのは助手席側に限られるということ。運転席側(車体右側)には従来どおりのピラーが健在だ。ラウムの場合、ドアの構造自体を強化してピラーを代替しており、開口部の外枠を強化する方式を選んだマツダ『RX-8』やホンダ『エレメント』とは一線を画する。

気になるのが「右側のピラーも取れなかったのか?」ということだ。これについて大塚さんは「実は右側もピラーレスにした方が車体設計は簡単だった」と説明する。片側のみピラーレスにしたところ実験でクルマの挙動が不安定になって直進できないという問題が浮上したという。片側ピラーレスとしたことで左右のバランスが悪くなったからだ。

もちろん、この問題はすでに解決しており、大塚さんは「今回の経験で我々は様々なデータを得ました。ピラーがあろうが無かろうがもう大丈夫」と太鼓判を押す。運動性能の点では取った方が楽だとしている右センターピラーが残った理由は単純で「運転席シートはタンブル構造にできないから、開口部を広げる意味が無かった」からだという。

《石田真一》

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