【三菱『グランディス』発表】女性評価チームの活躍

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【三菱『グランディス』発表】女性評価チームの活躍
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三菱自動車の社内には開発中の新型車を女性の目でチェックするという“女性評価チーム”が存在する。2001年8月に発足し、『コルト』以後の新型車開発にはタッチしているという。もちろん今回発売された新型『グランディス』でもチームが提案した改良点は数多く存在する。

チームリーダーは乗用車開発本部・車両実験部で実験総括を担当する熊倉佐恵さん。グランディスでは社内の各部署から選んだ女性社員80人が参加し、開発中の車体の各部を評価したという。女性の声を反映して改善された部分はどこなのだろうか。

「いろいろありますが、最大の…という意味ではサードシートの折りたたみ機構ですね。最初は普通のベンチシートで女性の力では収納できなかった。軽量化と分割構造に至るまでにはシートメーカーさんを含め、いろいろと頑張ってもらいました。あとはリラックスモードが付いたセカンドシートとか。これもママに楽な姿勢で休んでもらいたいというチームの意見が働いています」と熊倉さん。

実は大幅な改善要求の方がしっかりとした理由が伴っているだけにリクエストしやすく、逆に「ここが良い」という感性的な部分をキープしてもらう方が大変だったようだ。「変えて欲しい部分もありますが、変えて欲しくない部分もあります。ところが開発途中でそうしたお気に入りな部分がいつの間にか消されてしまうことも珍しくない」

「女性的な視点と感性で“ここは変えて欲しくない、変えてはいけない”ということを伝えるのは最初は本当に苦労しました。正直、開発スタッフからは嫌がられていたと思います。またですか、という言葉を聞かされることも珍しくなかったですから」

グランディスには車体各所に流れるようなウェーブ(波状)のラインがある。これを消さないで欲しいと何度もリクエストしたそうだ。どちらかといえば男性的なイメージだった先代に比べ、新型ではこの曲線のおかげで柔らかなイメージを表現できたという。

《石田真一》

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