阪神高速道路公団が1969年に導入した初代交通管制システムから数えること3代目となる新交通管制システムが5月から始動した。2代目は1990年に導入されたので、実に13年ぶりにシステムが更新されたことになる。
2代目は所要時間提供などの数々の機能を拡張した交通管制システムで、92年には土木学会技術賞、94年には米国経営工学会・OR学会のフランツ・イーデルマン賞を受賞してきた。しかし、機器の劣化や対象道路網の拡大、情報の高度化など時代の変化に対応がしづらくなってきた。
そこで、3代目となる新交通管制システムでは、情報の更新の迅速化を図っている。従来のシステムでは5分から2.5分へと半分に更新時間が短縮されている。また、渋滞の長さと目的地までの所要時間のみだった情報も、渋滞通過時間も情報ラジオで表示される。また、今までは阪神高速道路のみの渋滞の表示だったのに対して、日本道路公団管理下の道路まで渋滞が伸びた場合はそれも表示するようになった。
これにより、渋滞によるドライバーのイライラがかなり解消されると思われる。