不正車検の強要に断固として対処〜でも業者との癒着は未解明

自動車 社会 社会

自動車検査独立行政法人は23日、車検時に検査官らが受検者から受けた不当要求行為の実態と対応状況を公表した。独立行政法人が発足した昨年7月から今年3月までに、全国で合わせて323件の不当要求事案が発生。このうち20%に相当する65件については警察へ出動を要請し、8件が傷害や公務執行妨害の疑いで送検・起訴された。

起訴の具体例としては「中部管内で前面ガラスの着色フィルムを指摘され、スクレーパーを貸し出してはがさせたところ“ガラスに傷がついた”として金品を要求」(恐喝未遂で禁固2年6カ月、執行猶予4年)、「関東管内で窓ガラスが上がらないため、保留処分としたところ、“門で帰りを待つ”などと脅迫し、合格を強要」(脅迫罪で罰金30万円)、「中部管内で、放送宣伝車の構造要件に適合していない旨を告げたところ、“街宣車を差し向ける”などと脅迫」(公務執行妨害罪で起訴中)などがあった。

検査法人は「不当要求に対しては、今後も警察との連携を深め、法的対応も辞さない考えでのぞむ」としている。ただ、不正車検をめぐっては、検査官と業者の癒着の可能性も指摘されており、こちらの実態はいまだ闇の中だ。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ、新型電動SUV『EZ-60』を中国発売…約250万円から
  2. ヴェゼルの正解ホイールはこれだ!RAYS『HOMURA & RSS』の最新“純正適合ホイール”を一気見PR
  3. スズキの新型ハイブリッドSUV『インビクト』、インド安全性評価で最高の5つ星獲得
  4. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  5. 『ジムニー』のシートをフルーティに変身! オレンジ・ピーチ・グレープの3色展開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る