シートベルトをしない人は死亡事故を起こす要因になりやすい---調査で判明

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福島県警は23日、県内で起きた交通死亡事故のうち、「過去に何らかの交通違反を行い、摘発歴があるドライバー」が事故の第一当事者、つまり事故原因そのものとなっていたケースが188件中108件もあったことを明らかにした。「交通法規を軽視するドライバーが事故を誘発しやすいということが実証された」と警察では結論づけている。

これは福島県警の交通企画課が昨年1年間に県内で発生した交通死亡事故について調査を進めたもの。福島県内では昨年1年間に188件の交通死亡事故が発生しているが、このうちクルマやバイクが事故の第一当事者(事故を誘発した当事者、つまり事故原因)となったケースは163件あった。

それを細分化して調べていくと、このうちの108件(事故全体の65%)で事故を起こしたドライバー108人が過去に何らかの違反を起こし、警察に道交法違反で摘発されていることがわかった。108人のうち、65人は過去に2回以上の摘発歴があるという違反の常習者で、交通ルールを軽視していることが事故の原因になりうるということを実証した形になった。

2回以上の摘発歴があるドライバーの違反内容では、最も多いのがシートベルト着用義務違反。信号無視やスピード違反はこれに続くが、シートベルト違反は圧倒的に多いという。福島県内のシートベル着用率は96.7%だが、事故を起こした当事者のうち「シートベルトを着用中、事故を起こした」という点で見ると、この数値は64.9%まで下落してしまうということからも、この傾向は明らかだ。

シートベルト着用のような単純なルールさえ厳守できないから、他の交通ルールを守れないのでは…と指摘する声も警察内部から上がっている。

福島県警では「違反常習者が事故を起こすということが明確になった。今後、免許停止者向けの講習会などでこの実態を明らかにしていきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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