業務用機器で丹精込めて!?---鑑定でようやくわかった偽造免許

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福井県警は29日、自分が勤務する印刷所の業務用機器を悪用し、精巧な偽造免許証を作っていたとして、この印刷所に勤務する43歳の男を公文書偽造容疑で28日までに逮捕していたことを明らかにした。短時間では偽造品と見抜くことができず、専門家への鑑定も依頼した結果として偽造が判明したという。

福井県警・福井署の調べによると、逮捕された男は鯖江市内に住む43歳の男。この男は今年3月、交通事故を起こしたことで免許取り消し処分となっていたが、通勤などでクルマを使うことから「精巧な免許を作って持ち歩こう」と思い立った。

男が勤務していた印刷所には家庭用よりも高い精度で画像取り込みが可能な業務用スキャナや、精巧な印刷を可能とするプリンターがあり、男はこれらを駆使して一瞬では本物と見分けを付けることが不可能なほど精巧な免許証を作成した。この免許証、顔写真は男のものだが、記載された名前などは知人の名前を記すなどしていた。

男は今月17日の夜、福井市内で受けた職務質問の際にこの免許証を身分証明書として提示したが、男が免許証を手渡そうとしないことを不審に思った福井署員が後日「免許証の記載事項について確かめたいことがある」と任意提出を求めた。

警察では提出された免許証を鑑定したが、専門家の鑑定によって精巧に作られた偽造免許と判明したため、公文書偽造容疑で28日に逮捕した。

取り調べに対して男は「免許は今月に入ってから作った」、「無免許運転が発覚しないように偽造した」などと供述しているという。

《石田真一》

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