リセールバリュー総合研究所は7月10日、車選びの新しいモノサシとなる「リセールバリュー白書2025」を発表した。
本白書は、2024年までに IDOMが運営する「ガリバー」の店頭で行われた買取査定のデータをもとに、買取査定の実態と傾向を明らかにする資料である。
年間約45万件の査定データを基に中古車のリセールバリューを横断分析し、ユーザーに「クルマを資産として捉える」という新しい視点を提案している。中古車市場における適切・適正な取引の促進を図ることを目的とし、リセールバリューという資産的価値を可視化することで、健全な市場形成とユーザーの納得感のある車選びを支援する。
注目すべき分析結果として、SUV、ミニバン、軽自動車はいずれも2024年の査定件数が過去5年で最多となった。車種別では、ミニバンはトヨタ『アルファード』、SUVはトヨタ『ランドクルーザープラド』、軽はホンダ『N-BOX』が1位となり、人気車種が査定市場でも存在感を示した。
査定依頼の中心は50代男性で全体の約30%を占める。高年式車の売却タイミングが早まる一方で、「長期保有からの高値売却」傾向も増加している。
人気SUV5車種(日産エクストレイル、トヨタ・ハリアー、トヨタ・ランドクルーザープラド、スズキ・ジムニー、マツダCX-5)はいずれも査定件数が増加傾向にある。一方で平均売却予想額は2022年をピークに横ばい傾向が続く。そういった中でスズキ『ジムニー』は、2020年の約59万円から2024年に約103万円へと緩やかに上昇した。