緊急走行ではなかった……血液運搬車が3人死傷の事故

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4日午前、栃木県大田原市内の国道400号線で、栃木県赤十字血液センターの血液運搬車が21歳の女性が運転する軽自動車と出会い頭に衝突するという事故を起こした。

押し出された軽自動車は別のクルマとも衝突し、軽自動車に乗っていた女性2人が死亡、別のクルマの男性1人が重傷を負った。警察では血液運搬車側に安全確認の怠りがあったものとみて、運転していた45歳の職員を業務上過失致死傷容疑で逮捕している。

栃木県警・大田原署の調べによると、事故は4日の午前11時ごろに起きた。大田原市美原2丁目付近の国道400号線の交差点で、栃木県赤十字血液センターの血液運搬車が一時停止標識を無視して交差する市道から国道へと進入。右から走行してきた21歳の女性が運転する軽自動車の側面に衝突した。

軽自動車は衝突の弾みで対向車線側に押し出される形となり、65歳の男性が運転する別の乗用車と正面衝突する事故を起こした。この事故で軽自動車に乗っていた女性2人が頭を強く打つなどして収容先の病院で死亡。乗用車を運転していた男性も重傷を負った。

警察では血液運搬車を運転していた45歳の血液センター職員を業務上過失傷害で現行犯逮捕し、2人の死亡が確認された後は容疑を業務上過失致死傷に切り替えて取り調べを行っている。

当時この血液運搬車は大田原市内の病院に輸血用の血液を運搬している最中だったが、緊急要請ではなかったため、サイレンや赤色灯は使用していなかった。事故現場となった交差点に信号機は設置されていなかったが、市道側には一時停止標識が設置されていた。警察では血液運搬車が一時停止義務を怠り、安全確認もしないまま交差点に進入した可能性が高いとみている。

《石田真一》

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