80年間の契約も、泥酔ドライバーで解消---会社はリストラへ

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高知県園芸連は11日、これまで高知県産の園芸品を東日本地域へ輸送していた運送会社の契約を10日で事実上解消し、11日からは西日本地域を担当していた運送会社に東日本地域への輸送も担当させていくことを明らかにした。

例年だと8月に次年度の輸送契約を結ぶが、今年は突然の契約解消騒ぎもあり、新たに全国規模の輸送を担当する会社に来年8月までの輸送契約を現時点で締結している。

今回輸送契約を解消された関係は80年にも及ぶという強固なものだったが、1999年11月に東京都内の東名高速道で発生した泥酔ドライバーによる事故発生以来、それが大きく変わった。

この事故が報じられる度、テレビの画面には炎上するトラックに描かれた園芸連のマークが大写されるなど、高知県全体のイメージ低下がささやかれる中、今度は同社の役員が飲酒事故を起こして会社を諭旨免職されるなど、アルコール絡みのトラブルが相次いでいた。

このため園芸連では今年5月に契約の解消を決め、これまで西日本地域(名古屋以西)への輸送を担当していた別の運送会社に東日本地域の輸送を担当させるという決定を行っていた。そして、今月に入ってから体制が確立したことが確認できたため、11日の輸送便から一本化したという。

なお、この契約解消で元々の輸送を担当していた会社は売上げの30−35%程度が失われることになり、希望退職者を募る形で70人規模のリストラを実施している。

《石田真一》

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