歩道乗り上げ死亡事故、発端は漫然横断の自転車だった

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今月12日に大阪府大阪市浪速区内で発生し、歩行者2人が死亡したトラックの歩道乗り上げ事故について、大阪府警は24日、無理な横断を行った結果として事故を誘発したとして、60歳の男を重過失致死容疑で逮捕した。この事故での逮捕者は3人目となる。

大阪府警・浪速署によると、問題の事故は2011年5月12日の午前8時55分ごろ発生している。大阪市浪速区日本橋東3丁目付近の国道25号を走行していた普通トラックが路外へ逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、49歳と75歳の男性をはねた。2人はトラックと建物の間に挟まれて死亡。警察はトラックを運転していた55歳の男を自動車運転過失傷害容疑で逮捕。後に同致死に切り替えていた。

現場は片側2車線。トラックは第1車線を走行していた。調べに対して男は「隣の第2車線から割り込んできたワゴン車を避けようと左へ急ハンドルを切った」と供述。警察は現場から走り去ったワゴン車を特定し、運転していた43歳の男を自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

ところがこの男も「対向車線側から横断してきた自転車との衝突を避けようと急ハンドルを切った」などと供述。目撃証言を精査したところ、対向車線側で発生していた渋滞による車列をすり抜けるように横断していた自転車が存在することを確認。この自転車に乗っていたとみられる60歳の男を重過失致死容疑で24日までに逮捕した。

第2車線を走行していたワゴン車からは対向車線の車列が作り出した死角を進行してくる自転車が直前まで目視できず、「衝突を避けようと左へ急ハンドルを切った」という証言も裏付けられるという。

警察では「漫然と横断を開始した自転車が事故の発端だった」と判断。発生状況についてさらに調べを進めている。

《石田真一》

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