【ホンダ『Gathers』新ライン緊急取材】専用筐体を採用するメリット

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

ホンダアクセス『Gathers』(ギャザズ)ブランドのカーナビは、富士通テンやクラリオンなどからのOEM(相手先ブランド供給)モデルだというのは前述のとおりだ。しかし、既存の機種をそのまま持ってきているわけではない。実は“ある理由”から既存機種はあくまでもベースに過ぎないという。

同社・商品企画部の沼田昌彦主任は「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ホンダで採用している2DINサイズは通常のものより大きい。DIN規格を採用しているのはシャーシ部分のみで、フロントフェイスは通常のものと比べ、縦と横でそれぞれ1cmずつ大きくなっています」と説明する。

今では普通に使われている「DIN」とは「Deutsch Industrie Norm」の略語で、日本語で言うと「ドイツ工業規格」となる。文字通りドイツ規格協会が定めた標準規格品を示す言葉で、クルマのオーディオコンポーネンツのサイズはこの規格で大きさが決められている。

ホンダ車のセンターコンソールに位置するオーディオ機器用の取り付けスペースのうち、シャーシサイズはこれに従っているが、フロントフェイス部分については規格化されていないので縦横1cmずつ大きくしているという。大きくしている理由とは非常に簡単なものだ。

「1cm大きくすると、その分だけコントロール用ボタンのサイズを大きくすることができます。特にナビではボタンを大きくすると画面用のスペースが、画面を大きくした場合にはボタン類が小さくなるという弊害があります。1個1個は微々たるものですが、全体で見るとその効果は歴然としており、そこに1cm拡大の効果が現れています」と沼田さん。

市販ナビをホンダ車に取り付ける場合、1cm分の外枠を別に装着しなくてはいけない。だが、ギャザズのナビであればその部分をボタン用スペースとして拡大し、使い勝手を良くしたものを付けられる。些細なことだが、こうした部分を計算しているのも純正品の特長と言えるだろう。

《》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. デンソー・人事情報 2026年1月1日付
  2. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  4. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  5. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る