【パナソニック・ストラーダ】SDカード使用時にナビ機能はどこまで使えるのか

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【パナソニック・ストラーダ】SDカード使用時にナビ機能はどこまで使えるのか
【パナソニック・ストラーダ】SDカード使用時にナビ機能はどこまで使えるのか 全 2 枚 拡大写真

DVDビデオ再生時には付属のSDカードに地図データを退避させ、ナビとしてのデータはそこから読み込んで使うという“カードナビ”機能をパナソニック『ストラーダCN-DV150/CN-DV250』は備えている。

全国を9ブロックに分けたとはいえ、総容量9.4GBともいわれるから1/9サイズは約1GBになる。どんなに強力な圧縮を掛けたとしても、それを128MBのカードに収めるのは困難な気もするのだが…。

「スタンダードマップ(2D表記の地図)だけであれば実はそんなに容量を必要としないのです」と説明するのはパナソニック・オートモーティブシステムズ(PAS)で先行商品開発を担当する多々美滋・グループマネージャー。SDカードに移すデータは圧縮されているが、実際には120MB程度で済んでいるらしい。

「DVDに収録された地図データの中で、一番容量を食っているのが目的地検索用のデータなのです。特に今回は“まかせてサーチ”という機能を採用して、名称の一部だけで検索できるようにするなど検索機能を強化しています。ところが地図データだけなら128MBのカードで充分に間に合います」

通常の地図画面は2Dとなるが、経路誘導中の交差点案内では3Dによるレーン表示がなされる。また、カードに収録したブロック内であれば経路誘導やリルートにも対応している。「日常使用では問題ないレベルまで仕上がっていますよ」と多々美さん。もちろん経路誘導中の音声案内だって普通に行われる。

ブロックの境界付近ではどうなるのかという疑問もあるが、これも心配はいらないようだ。9ブロックに分割された地域を「詳細地図エリア」と呼び、その境界から外側約100kmまでの範囲を「探索可能エリア」としている。

後者では最大1.6kmスケールとなるが、カードに収録したデータを入れ替えることなく一部の検索(例えば詳細地図エリア外から、エリア内にある自宅などの登録地に戻るといったケース)は利用できるようになっている。

探索可能エリアを超えた地点を目的地に定めた場合、ディスクを挿入してデータの入れ替えを促す画面表示が行われるようになっている。

SDカードを地図メディアとして利用するカーナビは、トヨタ『WiLLサイファ』に搭載されたG-BOOK対応機で実現しているが、これもパナソニックが供給している。方向性はだいぶ違うが、これまでの技術蓄積があったからこそ、CN-DV150/CN-DV250のカードナビがスムーズに機能するようなっているともいえるだろう。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る