一度は廃止したけれど…。茨城町が町長専用車を復活導入へ

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茨城町(茨城県)は16日、前の町長が経費削減を理由として1999年に廃止した町長専用の公用車を復活させるという方針を示した。車種がどのようなものになるかは決まっていないが、全国的に市町村長公用車の廃止が進む情勢の中では異例の判断ともいえるだろう。

茨城町によると、町長専用の公用車は1999年6月、前の町長が経費削減を理由に全国に先駆けて廃止を決定。以後はタクシーを手配するなどしていた。しかし、スピーディーに行動することができないため、廃止が決まった直後から「緊急時の対応に問題がある」という指摘があり、町役場内部でも意見が二分する状態となっていた。

町長専用公用車の復活は、4月末に就任した新町長が「クルマを確保することは必要なのではないかと」として導入方針を打ち出した。ただし、運転手は臨時職員を雇用することで人件費を圧縮するなど、経費削減を念頭に置くとしている。車種については検討の段階で、どのようなクルマを購入するのかは決まっていない。

すでに町議会の了解も取り付けており、早い段階で導入されることになるが、市町村長が使う専用の公用車は全国的にみても削減される傾向にあり、復活導入するという茨城町の決定は極めて異例だ。

経費削減を理由に一度は廃止したという経緯もあり、今の流行ともいえる低公害車ならまだしも、周辺の自治体と足並みを揃えるような形で高級車を導入した場合には町民の反発を招くという可能性も。

《石田真一》

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