【新型ホンダ『インスパイア』発表】ラインビームとAFS、どちらも効果は同じですが…

自動車 ニューモデル 新型車
【新型ホンダ『インスパイア』発表】ラインビームとAFS、どちらも効果は同じですが…
【新型ホンダ『インスパイア』発表】ラインビームとAFS、どちらも効果は同じですが… 全 4 枚 拡大写真

形状こそ『USアコード』と似通っているが、新型『インスパイア』のヘッドライトは非常に複雑な造形となっている。下段にはラインビーム方式のロービームを、上段にはハイビームをウインカーを横並びで配置している。

【画像全4枚】

下段に配置されているスタンレー電気製の「ラインビームHID」は薄型ながら、これまでよりも広い範囲を照射できる能力があるという。商品・技術戦略室の金子隆浩・主任研究員は「これまでのヘッドライトではロスしていた部分の光も使うようにしました」と説明する。

従来のHIDヘッドランプの場合、電球(バーナー)を包むように配置されるリフレクターに反射させ、光量を増幅して照射するという方式が取られていた。ラインビーム方式の場合、電球の上部と下部におわん型のサブリフレクターがあり、これで光をさらに増幅している。

全体の光量が増したため、比例して照射距離も伸びているという。インスパイアでは比較的大きなリフレクターが採用されているが、技術的には縦の径を若干薄めにした場合でも光量は減らないらしい。

気になるのは今月上旬にマイナーチェンジされた『ステップワゴン』に装備されていたAFS(AdaptiveFront-Lighting System:方向可変式ヘッドランプ)との両立は図れなかったのかということなのだが、金子さんは「ラインビーム方式の場合、方向可変装置を組み込まなくとも広大な照射範囲をクリアしています。つまり方向を変える必要がありません。供給メーカーの違いはありますが、今後はヘッドライトアッセンブリーのデザインに応じてどちらかを採用していくことになるかと思います」と説明する。

技術的なアプローチは全く違うが、夜間運転における問題点だった“見えない部分”を減らすという意味では両システムとも同様の効果を発している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』18年目の大幅改良で「原点回帰」、期待されるフルモデルチェンジは? 開発責任者「デリカを終わらせてはいけない」
  2. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  3. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  4. トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
  5. 日産『セレナ』改良新型、「LUXION」「ハイウェイスターV」が新グリルで表情一新…278万5200円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る