【データ不正使用問題】IPC……地図のコピーは持ち歩きに使っていた

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

ゼンリンの訴えによって、地図データの不正使用の容疑を突きつけられた形のインクリメントP(IPC)。同社Webサイトにはプレスリリースなどの企業情報の掲載スペースはなく、今回の事態に対する説明は一般ユーザーの目に見える形では行われていない。同社としても事態は調査中であるとしているが、現時点では次のようなコメントを出している。

●以下、インクリメントP広報担当のコメント

昨日からの一部報道について、弊社制作ソフトユーザーの方に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしている点については深くお詫び申し上げます。今回の事態については弊社でも独自の調査を続けている最中ですが、現時点では次のことが判明しております。

1.大量の住宅地図のコピーが存在していたという事実について

弊社の東北開発センターから大量の住宅地図のコピー(紙焼き)が発見されたという問題については、これを否定しません。弊社では調査員が現地へ出向いての調査を行う場合、地図をコピーして持ち歩く者が多く、発見されたコピーについてもこうしたケースで利用しています。しかし、住宅地図に記載されたデータをそのまま利用しているということはなく、独自の現地調査はきちんと行っています。

2.電子地図がサーバー上に置かれていたという問題について

ゼンリンさんの『電子地図帳Z[zi:]』がサーバーに入っていたのも事実ですが、LANで結ばれた全てのクライアントマシンから使えるわけではなく、またクライアントマシンにインストールされていたという事実、CD-R等に無断コピーされていたことも確認していません。弊社がこのソフトを有しているのはライバル社が発売している製品の研究のためであり、これを弊社が不正に利用していたという事実はありません。

3.誤記載された建物名称がそのまま使われていた問題について

ゼンリンさんからは「合致していた建物名称」などの情報を頂けておらず、現時点では詳細不明です。

4.今後の措置について

先方からの連絡等が無いため、現時点では全く決まっていません。ただし、東北開発センターの内部調査は弊社でも行っていきます。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る