日産、既設炉でシュレッダーダストを処理……世界初

エコカー 燃費

日産自動車は、同社の追浜工場内の廃棄物処理焼却炉を一部改造し、使用済み自動車のシュレッダーダスト(破砕残し)の再資源化を2003年秋から開始すると発表した。自動車メーカーが自社工場内の既設炉を利用してシュレッダーダストの処理を行うのは世界でも初めて。

2004年から施行される自動車リサイクル法では、自動車メーカーはシュレッダーダストの引き取りと再資源化が義務付けられている。同社はシュレッダーダストの処理を自社設備で行い、得られたデータを分析、処理コストの把握と削減を進めていく。

シュレッダーダストは、ほとんどが埋め立てで処理されている。燃焼処理した場合も温度制御が難しく、燃焼生成物が焼却炉内部やボイラー蒸発管の表面に付着、堆積する問題が発生する。同社は、こうした問題を解決した直接溶解炉を使用した再資源化に成功した。処理の際に発生する蒸気は、工場内の塗装工程の加温用などに有効利用する。

日産では、トヨタグループとホンダを除く、自動車・二輪車メーカーから処理も委託されている。トヨタ自動車はダイハツ工業、日野自動車に加え、ホンダから処理を受託する予定で、シュレッダーダスト処理はトヨタと日産に陣営が二分される。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ブラバスが「いかつすぎる」新型スーパーカーを発表! 1000馬力の超絶パワーに「頭抜けてる」と驚きの声
  3. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  4. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る