【新型アウディ『A3』日本発表】輸入車市場におけるVWとの差別化

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【新型アウディ『A3』日本発表】輸入車市場におけるVWとの差別化
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アウディはVW(フォルクスワーゲン)グループの一員である。VWが大衆車向けブランドで、アウディがプレミアムブランドを担当するが、部品の共有化率も高く、メカニズム的には似通った部分を持つクルマが多いというのを知っている人も多いことだろう。

日本市場においてもVWの販売網とアウディの販売網は今や完全に分離している。日本でもアウディは「ベンツ、BMWに匹敵する特別なクルマ」というイメージがほぼ定着している。VWは国産車に比べればその価格は確実に高いのだが、イメージ的にはやはり大衆車ブランドだ。

しかし、ここ数年でそのイメージが一新される可能性も出てきた。VWはフルラインナップメーカーを目指し、『トゥアレグ』や『フェートン』で高級車市場にも進出する。プレミアム輸入車を掲げているアウディはVWのこの判断をどう考えているのか。

アウディジャパンのヨハン・ダ・ネイスン社長は「VWがフルラインナップを目指し、プレミアム輸入車の市場にも範囲を広げることはもちろん存じている。価格にしても市場にしても今後は競合関係になってくるのかもしれないが、現時点では直接的に争うようなクルマはない」

「アウディにはアウディの価値があり、同様に戦略がある。VWは尊敬すべきブランドだが、それでも大半のクルマは大衆車向けとなり、直接の敵にはなりえない。我々と競合するのはメルセデス、BMW、ジャガー、それにボルボだ」と冷静な見方をする。

VWが高級車市場に進出することについては特に打診も無かったようで、ネイスン社長は「本社レベルでも無いのだから、我々にあるわけがない」と至ってクール。

それ以上の言葉は語ってくれなかったが、言葉の裏には「VWグループとしてプレミアム輸入車市場を活性化するのは悪いことではない」という考えもあるようだった。

《石田真一》

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