NHTSAは、新しい安全基準を採用した最新のロールオーバー、サイドクラッシュのテスト結果を発表した。サイドクラッシュでは、今回発表されたのは10モデルの新型セダンおよびSUV。
ドライバーズシート、助手席、左右のリアと、すべてのポジションでサイドクラッシュ時の乗員の負傷の可能性が非常に小さい5つ星を得たのは、起亜『ソレント』、メルセデスベンツ『C240』、ボルボ『XC90』の3モデルのみ。ホンダ『エレメント』は左側のリアシート以外のポジションでは5つ星を獲得したが、左リアでの頭部負傷の可能性がやや高い、と判断された。
一方、BMW『3シリーズ』とマツダ『6』は平均が3つ星で、意味するところは衝突の際11〜20%の確率で重傷を負う可能性があるという。
クルマの重心などを数学的に計算する方式が初めて取り入れられた横転テストでは、NHTSAがこれまでテストした52モデルのうち5つ星に価する、とされたのはわずか17モデル。
代表的なモデルはアウディ『TT』、ビュイック『ルセーブル』、クライスラー『コンコード』、ダッジ『イントレピッド』、フォード『マスタング』、メルセデスベンツ『E320』など。2003年モデルのトヨタ『タコマ』『エクステンデッド・キャブ』は2つ星と評価されている。