突っ込んでくるクルマを避けようと…。観光バスが転落

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21日午後、北海道日高町の国道274号線でセンターラインを逸脱した乗用車が、対向車線を走ってきた大型観光バスと正面衝突する事故が起きた。観光バスは衝突を避けようとした際に路外へ転落、横転した。この事故で乗用車を運転していた67歳の男性が重傷を負い、バスの乗客23人と乗用車の3人が軽傷を負った。

北海道警・門別署の調べによると、事故が起きたのは21日の午後4時40分ごろだという。日高町千栄の国道274号線、日勝(にっしょう)峠・二合目付近で67歳の男性が運転する乗用車がセンターラインをオーバーし、正面から走ってきた35人乗りの大型観光バスと正面衝突した。

乗用車はバスの右前輪付近に衝突、バスの運転手は自分に向かって突っ込んでくるクルマに気がつき、とっさにハンドルを左に切ったが、これが原因で路外に逸脱。横転しながら数メートル転落した。この事故で乗用車を運転していた男性が足の骨を折る重傷、同乗していた3人も軽傷を負った。またバスの乗員乗客35人のうち、23人が全治2週間程度の軽傷を負っている。

現場は片側1車線の緩いカーブで、衝突してきた乗用車は峠の頂上付近から下り坂を降りてきたクルマだった。乗用車の男性は「ブレーキが効きにくくなった」と話していることから、警察では下り坂でフットブレーキを使いすぎ、ブレーキパッドが加熱するなどして一時的にブレーキ力が弱まり、カーブを曲がりきれずに直進してしまったとみている。

道警によると三合目付近まではブレーキの多用を注意する看板が設置されているが、勾配が緩やかになる二合目には看板類は設置されていないという。また、バスの運転手の回避行動が適切だったかどうかについては、今後の検証で調べていくとしている。

なお、転落・横転したバスを引き上げるレッカー作業のため、国道274号線は22日の夕方から夜に掛け、事故現場を含む50km区間が一時通行止めとなる見込み。

《石田真一》

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