トヨタ自動車は24日、国内の自社工場内に、バイオプラスチックの実証プラントを建設する、と発表した。年内に着工し、2004年8月から年産1000t規模で生産を開始する。将来の本格プラント建設に向けて、品質・コストの検証を行う。
バイオプラスチックは、今年5月に発売した新型『ラウム』のスペアタイヤカバーなどの原材料に採用されている。石油を原料としないため地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出削減に貢献するほか、土中の微生物により水と二酸化炭素に分解されるため、廃棄物削減にも役立つ。
トヨタではバイオ技術の事業化を目指しており、同バイオプラスチックを、今後も内装材を中心とした、自動車部品の原料に採用していく計画。さらに、自動車以外への用途への応用も図り、需要を開拓していく。実証工場の投資額は23億円を予定している。