人気車種を指名!? 京都府警が盗難車ランキングを初公表

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人気車種を指名!? 京都府警が盗難車ランキングを初公表
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京都府警は24日、府内で自動車盗難被害に遭うことの多い車名を明記した「盗難被害車種別ランキング」を初めて公表した。車名を明らかにすることで該当車種の所有者に注意を喚起し、盗難防止に努めてもらうという狙いがあるようだ。

これは京都府警・犯罪情勢分析室に設置された街頭犯罪プロジェクト班が明らかにしたもの。京都府内で今年1月から6月までの間に盗難被害に遭った869台を調査し、盗まれることが多い車種の傾向を調べることから始めたという。その結果、上位10車種で全体の43%を占めていたことが判明した。

最も被害件数が多かったのは日産『スカイライン』で全体の9%にあたる。被害の大半は「GT-R」で、人気車種であることから年式は問われていないようだ。2位はトヨタ『ハイエース』で同8%、同率で『ランドクルーザー』が入る。

ハイエースの場合、盗難の中心となっているのは「バン」で、乗用系は少ないという。狙いは別の犯罪への転用が考えられている。兵庫県内で頻発している新聞配達用バイクの盗難はこうしたワゴン車に詰めるだけ詰めて逃走し、窃盗グループがバイク購入者にクルマのキーごと渡すなどしており、移動手段と倉庫を兼ねるところが“人気”を呼ぶようだ。ランドクルーザーについては言わずもがなだろう。

続いて3位にはホンダ『インテグラ』、4位に三菱『ランサー』が入るが、こちらも中心なっているのは「Type-R」や「エボリューション」などのスポーツ系。

5位にはトヨタ
『セルシオ』、6位日産『セドリック/グロリア』、7位トヨタ『クラウン』と続く。こちらは暴力団への転売を狙うケースと、いわゆるVIPカー(ローダウンし、エアロパーツを付けた改造車)のベースとして盗まれているようだという。

これらのクルマの保有台数は全国レベルでは全体の8.4%でしかないのだが、前述しているように京都だけでも半年間に43%が盗難被害に遭っている。このことから、これらは“指名盗難”されている可能性が高まったと分析。所有者には盗難防止に努めるよう注意を喚起している。

《石田真一》

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