不正改造車、ハイドロプレーンでコントロール失う

自動車 社会 社会

25日夜、東京都豊島区東池袋の交差点で、スピードを上げたままの状態で曲がろうとした乗用車がスピンし、コントロールを失ったままの状態で路上駐車していたワゴン車に追突。その反動で歩道にも乗り上げた。この事故でクルマに弾き飛ばされた歩行者5人が重軽傷を負っている。

警視庁・池袋署の調べによると、事故が発生したのは25日の午後8時ごろだという。豊島区東池袋1丁目の(池袋駅)東口五差路交差点で、交差点の直前で急加速してきた乗用車が中央付近でスリップしてスピン。コントロールを失ったまま駐車中のワゴン車に激突し、その弾みで歩道にも乗り上げた。

歩道には10人前後が信号待ちのために留まっていたが、クルマはこのうち27歳の女性を直撃。周辺にいた4人の男女にも車体の一部が接触した。この事故で直撃を受けた女性が頭を強打し、一時意識不明になるなどして重体。他の4人も転倒した際に捻挫を負ったり、擦過傷を負うなどして軽傷を負っている。

現場はJR池袋駅の近くにある繁華街の一角で、週末ということもあって事故当時は歩道にかなりの歩行者がいたという。

警察では乗用車を運転していた24歳の男を業務上過失傷害の容疑で逮捕し、当時の状況などを聞いているが、男は「信号が変わりそうになったのでアクセルを踏み込んだらクルマの制御ができなくなった」と供述している。

このことから急加速した際にハイドロプレーン減少が生じ、コントロールできないまま歩道に乗り上げたものとみている。当時の池袋周辺ではかなり強い雨が降っており、交差点では轍に水が溜まり始めているような状態だった。

男が乗っていたクルマは車高を低くするなどの改造が施してあり、サスペンションが路面の段差を吸収しにくい構造になっていたほか、タイヤの磨耗が目立っていたという。また、禁止されているナンバープレートカバーが装着されていたり、マフラーが騒音の激しいものに改造されているなど、不正改造箇所が目立っていたとしている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る