強引な踏切進入が事故を招く---JR四国が分析

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JR四国は28日、2002年度(2002年4月〜2003年3月)までに同社管内で発生した踏切事故の概要を公表した。遮断機の下がりかけた踏切へクルマで強引に進入、脱出不能になって生じた事故が相変わらず目立っているという。

これはJR四国管内で2002年度中に発生した踏切事故の発生状況や回数などをまとめたもの。踏切事故は歩行者が関係するものもあるが、圧倒的に多いのはクルマやバイクが絡む事故で、全体の8割を超えているという。

形態としては「遮断機が下がりかけているにもかかわらず踏切内に進入し、立ち往生」が最も多く17件、「踏切内での脱輪」が3件、「前方の道路が渋滞しているのに踏切内に進入し、停滞を続けて脱出不能になる」が2件、「列車の通過直前に横断を試みる」も2件だった。

特徴的なのは遮断機や警報機が備わった第一種踏切と呼ばれるタイプで事故発生率が増えていることで、ドライバーが一刻も早く反対側に渡ろうとした結果、その行動自体が事故につながってしまうようだ。前述している「遮断機が下がりかけているにもかかわらず…」や、「前方の道路が渋滞しているのに踏切内に進入し…」がこれに該当する。

こうした事故が増加するにつれ、遮断棹を折って脱出を図るケースも増えており、同社が確認しているだけで416本が折られている。昨年度に比べて26本の減少となったが、本来は折られるような事態にならないことが好ましく、このあたりでも運転者のマナーの悪さがわかる。

同社では「踏切進入は前方の道路状況などもチェックし、踏切内での停止は絶対に避けてほしい」と呼びかけている。

《石田真一》

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