パトカーの事故を誘発したクルマは仮ナンバーだった

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警視庁は21日、自治体から借りた仮ナンバーを返却せず、その後も不正使用を続けていたとして、東京都八王子市内の中古車販売店など10カ所を道路運送車両法違反(仮ナンバーの返納義務違反)容疑で家宅捜索した。捜査の発端となったのは仮ナンバーを装着したクルマがパトカーとカーチェイスになり、走行を妨害されたパトカーの乗員2人が重軽傷を負った事故だという。

警視庁・交通捜査課の調べによると、発端となる事故は今年6月23日の未明に発生している。6月22日の午後11時50分ごろ、警視庁第9方面自動車警ら隊のパトカーが八王子市内をパトロールしていたところ、前部にナンバーを装着していない不審なクルマを発見した。

パトカーは赤色灯とサイレンを使用して追跡を開始したが、不審車両は猛スピードで逃走を開始。パトカーはそのまま追跡を継続したが、町田市相原付近の市道で不審車両が急ブレーキを踏んだため、これを回避するために急ハンドルを切ったところ、パトカーはスピンしながら街路樹に激突。運転していた39歳の巡査長は軽傷で済んだが、助手席の40歳巡査部長は全身を強く打つ重傷を負った。

不審車両の前部にはナンバーが装着されていなかったが、後部には仮ナンバーが装着されていた。その後の調べでこの仮ナンバーは6月中旬に八王子市内の中古車販売店が3台分を借りていたもので、返却期限が過ぎても返されていないことがわかった。

このため警察ではこの中古車販売業者がパトカー事故に関連していると判断。道路運送車両法違反(仮ナンバーの返納義務違反)容疑で、ナンバーの回収と運転者の特定を行う目的で家宅捜索を行った。

警察では不審車両の急ブレーキはパトカーの走行を妨害し、その乗員に危害を加える意図があったものとして、今後は殺人未遂容疑でも捜査を行っていく方針。

《石田真一》

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