気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年8月22日付
●道路公団民営会社、出資規制を撤廃、国交省方針(読売・1面)
●家庭とくらし エンジン洗浄、「エコ車検」不純物を除去、排ガス浄化、燃費向上(読売・25面)
●JRバス関東のバス飲酒で、国交省バス会社集め緊急会議(朝日・34面)
●ホンダ「アコード」などリコール(朝日・34面)
●道路公団、片桐氏を刑事告訴へ、名誉毀損藤井総裁が固執(毎日・30面)
●トヨタ・奥田会長中国商務相と会談(産経・8面)
●三菱「コルト」特別仕様車発売(産経・8面)
●日産、新型セダンの開発技術、ルノーサムソンに供与(日経・13面)
ひとくちコメント
日本道路公団の藤井治芳総裁は同公団の債務超過を示す財務諸表が存在したとする手記を月刊誌『文藝春秋』に公表した片桐幸雄・四国支社調査役を名誉棄損などで刑事告訴することを決めたという。きょうの毎日、産経などが取り上げている。
記事によると、刑事告訴は、当初から藤井氏が固執していたものの、公団内部にある慎重論で手続きが遅れていたが、一部の反対を押し切り、21日までに決裁を終えたという。すでに道路公団では、先月、「亡国の総裁の」などと非難した片桐氏らを3000万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こしている。
藤井総裁は刑事、民事両面で、全面対決する構えだが、ただ、扇国交相は、「賞罰委員会の結論を踏まえて刑事告訴は検討すべきだ」とするなど世論の見方も考慮に入れており、この段階での刑事告訴を了承するかどうか……。