線路でカーチェイス---電車とクルマ6台衝突

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27日午前、広島市中区内の市道でカーチェイスをしていた乗用車同士が衝突事故を起こした。さらにに路面電車にも衝突、信号待ちをしていたクルマ4台にも当たるなどして、6台が関係する多重衝突事故に発展した。警察では最初に事故を起こした34歳の男から業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。

広島県警・広島中央署の調べによると、事故が起きたのは27日の午前10時30分ごろだという。広島市中区舟入町の市道に敷設された広島電鉄(路面電車)の軌道敷を猛スピードでカーチェイスをしていた2台のクルマが衝突した。

2台はコントロールを失い対向してきた路面電車と激突。さらに対向車線に進入し、信号待ちをしていたクルマ4台に次々と衝突している。

この事故で最初に事故を起こした34歳の男が肩の骨を折る重傷を負ったのをはじめ、巻き込まれた7人も重軽傷を負った。クルマが衝突した路面電車には乗客12人が乗っていたが、こちらにはケガは無かった。

警察の調べによると、カーチェイスを行っていた2人は顔見知り。34歳の男が右折するために軌道敷内へ入ろうとしたところ、このクルマを追うように軌道敷内を走り続けていた別のクルマと衝突した。2台はもつれあうように軌道敷を滑走し、路面電車やクルマなどにぶつかっていったとみられる。

広島では右折時の横断などを除いて軌道敷にクルマが立ち入ることを禁止しているが、今回事故を起こしたドライバーは軌道敷を「クルマの走っていなから速く走ることができる」として侵入し、走り回っていた。

警察では「前例のない事故。交通量の多い時間帯でもあり、一歩間違えば大事故になっていた」と、身勝手なカーチェイスに怒り心頭の様子。

《石田真一》

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