【新型トヨタ『プリウス』発表】ハイブリッドシステムは日本で一貫生産

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【新型トヨタ『プリウス』発表】ハイブリッドシステムは日本で一貫生産
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トヨタの張富士夫社長は新型『プリウス』発表会の席上、早い段階で世界展開を図ると明言した。2004年末までに世界で7万6000台を販売する計画で、日本と北米の各市場が中心となるが、中国などアジア地域での販売も視野に入れている。

1997年のデビュー以来、先代モデルはこれまでに12万台を売ったが、張社長が掲げた7万6000台という数字は約1年間で達成しようというものだ。月あたりの販売目標も3000台と、これまでの3倍だ。

気になるのは販売エリアを海外に広げていくにあたり、トヨタ海外拠点でも将来的にハイブリッド車を作るのかということだが、パワートレーン本部の瀧本正民・専務取締役は「海外でもプリウスを売るが、海外の拠点でハイブリッドシステムを生産する予定は当面ない。全量を日本で作り、海外で売るプリウスについても日本で生産する」と説明する。

瀧本専務は「ハイブリッドシステムのうち、例えばモーターひとつにしても現在はトヨタで内製していますが、それはハイブリッド車の制御に使用できるような精度のモーターを他の会社が作ることができないからです。それ以外の部品についても同様で、今モデルになってようやく要求する仕様とコストのバランスが取れた状態になりました」と語。

さらに続けて「我々が6年間の時間をかけ、全力でやってきたものですから、それを今すぐに海外に持っていくことはできないし、数年のスパンで見ても難しいと思います。技術の流出を防ぐということも多少はありますが、それ以前に精度確保の問題が重要です」と、その難しさを強調した。

ちなみに、現時点ではハイブリッドシステム自体に仕向け地ごとのチューニングは行わず、ハンドルの左右のみが違う程度になるとしている。

《石田真一》

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