エキスパートの団結で少年犯罪・暴走族を撲滅

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福岡県警は1日、不良少年グループや暴走族グループによる街頭犯罪を一掃するため、県警本部の少年課内に福岡地区少年非行集団等集中取締本部を設置するとともに、少年による犯罪を集中的に取り締まる「街頭犯罪少年特別遊撃隊」を発足させた。

少年課、捜査三課、交通指導課の各捜査員で構成するなど、組織を横断した状態で捜査を担当することが特長で、少年犯罪の頻発する福岡都市圏を担当する。

街頭犯罪特別遊撃隊は、ここ数年の間に福岡都市圏において目立ち始めた少年による事件を取り締まる目的で設置された。少年課の捜査員を中心に、ひったくりや車上荒らしを含む窃盗事件を担当する捜査三課、暴走族グループを担当する交通指導課から集まった31人で構成されている。

これまでは少年犯罪を担当する組織は犯罪別になっており、相互の情報交換も行いにくい状態にあったが、これが要因となって多様化・凶悪化する少年による犯罪には常に後手を取らされていた。

この状況を打破するために設置されたのが遊撃隊で、今後は福岡都市圏で起こる少年犯罪のうち、特に悪質なケースについては同隊が担当し、犯行を行ったグループの解体も視野に入れて活動していく。

また、少年による犯罪発生を未然に防ぐため、不良少年グループや暴走族が活動する時間帯(午後8時〜午前5時)に重点パトロールを実施。街にたむろすグループへ積極的に声を掛け、帰宅を促すといった活動も並行して行っていく。

福岡県内では、今年上半期だけで約4万9000件の街頭犯罪が発生しているが、全摘発者のおよそ7割が少年だという。こうした犯罪は不良グループや暴走族グループへの参加などがきっかけとなるケースが多い。

警察ではこうしたグループを早期に解体し、特に若年層の少年を参加させないなどの取り組みが重要と判断。遊撃隊の活動に期待を寄せている。

《石田真一》

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