飲酒事故取り調べに飲酒運転で出頭

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岩手県警は3日、飲酒運転を起因とする交通事故の取り調べを行う目的で警察に任意出頭させた男が、警察へ出頭する際にも飲酒運転を行ったという前代未聞の事件が2日に起きていたことを明らかにした。警察ではこの男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

岩手県警・北上署によると、警察署へ出頭する際にクルマを酒気帯び運転してきたのは水沢市内に住む38歳の男。こ

の男は8月7日に北上市内の県道をクルマで走行中、酒気帯び運転を原因とする人身事故を起こした。事故が人身扱いとなったため、調書を取る必要が生じ、警察では男に対して「2日午前に任意出頭するように」と言い渡していた。

男は2日の午前9時50分ごろ、警察の出頭要請に応じる形で北上署に現れた。ところが応対した署員が男の息が酒臭いことに気がつき、「まさかその状態でクルマの運転はしていませんよね?」と確認したところ、男は一旦これを否定。

ところがアルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量のアルコールを検出したため、警察では男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

男は取り調べに対して「前夜にビール大瓶3本を飲んだ。酒臭いような気はしたが前夜の酒だし、昼間だから大丈夫だと思った」と供述。容疑を大筋で認めた。

警察では「飲酒運転を原因とする人身事故を起こしたという自覚すら無いと疑わざるをえない。いったい何を考えているんだ」とカンカン。こうした事態はこれまでになく、少なくとも北上署では前代未聞だという。

《石田真一》

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