マツダは9日のメディアデイから始まったフランクフルト・モーターショーで、コンセプトカーの『クサビ』(楔:くさび)を発表した。マツダのブランドDNAである“Stylish”、“Insightful”、“Spirited”のさらなる進化だという。『デミオ』のプラットフォームをベースとし、1.6リットル直噴ターボディーゼルエンジンを搭載したスポーツカーだ。
開発者のひとりである商品革新部の古沢透は、「クサビはまさにスポーツカー。しかも買い物にも通勤にも使えるスポーツカーだ。このクルマで通勤すれば、朝がもっと楽しくなり、リフレッシュできる」と語る。効率的で日常の足として世界規模で市場の成長が見込まれるコンパクトセグメントに、毎日の生活を楽しく豊かにするための提案である。
いっぽうデザイナーの佐藤洋一は、「シンプルかつダイナミックでカタマリ感のある造形を目指した」という。「アグレッシブで未来的なデザインのなかに、心なごむクラシカルな雰囲気が感じられるのも、このクルマの造形的な魅力のひとつ」だそうだ。