経営再建中の米フォードは11日付で、新たに最高戦略責任者(CSO)を新設した。再建に向けての世界戦略を練る専任者となる。1993年に退社し、その後フォードのコンサルタントを務めていた元欧州フォード副社長のブルース・ブライス氏(58)を新職に起用した。
ブライス氏は1968年に入社、25年間のフォード時代のキャリヤやコンサルタントとしての力量が買われた。ウィリアム・フォード会長兼CEO直属の特命を帯びて戦略構築に当たることになる。
経営首脳のなかでは、フォード会長、ニック・シェイラ社長に次ぐナンバー3と位置付けられる。ブライス氏は欧州フォード時代も経理や戦略部門などの要職を務めていた。「CSO」という職務の設置は、米大手企業でも異例のケースとなる。