11日未明、千葉県市川市内の東関東自動車道下り線で、制限速度を大幅に超えて走っていたクルマがコントロールを失い、側壁や中央分離帯に数度の衝突を繰り返し、大破する事故が起きた。運転していた33歳の男性と26歳の女性が死亡している。
千葉県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは11日の午前2時25分ごろ。市川市原木付近の東関東自動車道下り線で、33歳の男性が運転するクルマが猛スピードで走行中にコントロールを失い、スピンしながら中央分離帯や側壁へ次々に激突した。
この事故でクルマは原型を留めないほどに大破し、乗っていた2人は揃って路上に投げ出された。このうち男性は脳挫傷が原因で即死。このクルマに同乗していた26歳の女性も収容先の病院で死亡した。
事故を起こしたクルマはフェラーリ『360モデナ』で、事故当時は150〜200km/h程度で走っていたものとみられる。道路にはこのクルマのものと思われるタイヤマークが残されていたが、明らかに横すべりを起こした痕跡が確認できたという。
事故直前にこのフェラーリとみられるクルマから強引に追い越されたという証言もあり、警察ではドライバーが自分の運転テクニックを同乗者に自慢する目的で、故意に無謀な運転を行っていた可能性も高いとみている。