無免許続けた名鉄バスの元運転手に判決

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免許証を失効させたまま、約1年4カ月間に渡って無免許状態で路線バスを運行していたとして、道路交通法違反(無免許運転)の罪に問われた名古屋鉄道バスの元運転手に対する判決公判が19日、名古屋地裁岡崎支部で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡している。

この元運転手は2001年10月に免許証が失効したことに気づきながら、更新に行く時間が無いとして無免許状態で路線バスの乗務を109回も行っていた。今年2月19日に岡崎市内で自らが被害者側となる追突事故に巻き込まれ、この際にようやく会社側へ事態を報告した。

運転手が所属する名古屋鉄道・岡崎統括自動車営業所の運行管理者らは無免許運転の発覚を恐れ、別の運転手を警察に身代わり出頭させるなどして積極的な隠蔽工作を実施していたが、6月中旬に行われた運輸局の監査で発覚。後に刑事事件にも発展し、本社取締役を含む7人が逮捕される不祥事に発展した。

19日の判決公判で名古屋地裁岡崎支部の井上秀雄裁判官は「交通法規を順守すべきバス運転手の無免許運転は極めて悪質。バス利用者の信頼を損ねた責任や、職業ドライバーの無免許運転が社会に与えた不安も大きい」とした。

しかし、そのいっぽうで運転手がすでに会社を自主退社していることにも触れ、「すでに社会的な制裁は受けている。情状を酌量する余地はある」とまとめ、懲役1年6カ月の求刑に対し、懲役1年6カ月(執行猶予4年)の有罪判決を言い渡した。

《石田真一》

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