ヤマハ発動機は25日、舟艇事業部門の3次元造形技術を生かした大型構造物向けの型製造事業を10月からスタートする、と発表した。社内の技術を外販し同事業部門の新たな収益源として育成する。
同社の3次元造形技術は、FRP製ボート製造用の型技術。1989年からNC加工機を導入し、製品デザインの自由度や精度の向上、工期短縮などの成果を出してきた。
ただ、国内ではレジャー用ボートなど舟艇の市場縮小、事業部としての収益が厳しい状況にある。このため、型製作・販売を事業化することで、同事業部としての収益を少しでもあげていくことにした。
主に、建設資材、産業用設備、自動車などの輸送用機器などの製造型・試作型の需要を見込んでいる。初年度(最初の1年間)の売上高は1億5000万円が目標。