新連載!!【神尾寿のアンプラグドWeek】au「FMケータイ」がドコモ帝国を揺るがす!?

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新連載!!【神尾寿のアンプラグドWeek】au「FMケータイ」がドコモ帝国を揺るがす!?
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auの鼻息が荒い。シェア5割以上を持つ携帯電話業界のガリバー、NTTドコモを"本気で"打倒する気なのだ。実際、今年度に入ってから8月までauは毎月の純増数(解約者数との差し引きでプラスになった新規顧客数)で4ヶ月間トップに輝いている。

「音楽に強いau」
KDDI代表取締役、小野寺 正社長はそう言い切る。auは今、音楽を武器に10代〜30代の若年高感度ユーザーを多く獲得し、ブランドイメージを大きく向上させている。

最初の成功例はMP3の音楽を携帯電話で再生する「着うた」だ。これはサービス開始から9ヶ月で対応端末を419万台販売し、累計2500万ダウンロードを売り上げた。

そしてauの音楽戦略第2弾が、FMラジオを携帯電話で受信する「FMケータイ」である。

「FMケータイ」は、ただFMラジオが聴けるだけではない。オンエア中の番組情報や楽曲情報が携帯電話のアプリ上に表示され、ワンクリックで着うたの販売サイトにジャンプする。近日中に音楽CDやチケットのオンライン販売までされるようになる。

FMラジオをトリガーに、様々な音楽ネットビジネスがケータイの上でひとつにまとまるのだ。その将来性を見越して、FMラジオ放送局53社がFMケータイ向けに新団体「全国FM連合」を作ったほど。

気になるのはFM連合がau以外のキャリアと手を組む可能性だが、会見時にエフエムジャパン(J-Wave)の三好正也社長がプレゼンテーションの最後に「将来的にはすべてのキャリアで(FMケータイ的な機能が)利用できるようにしたい」と色気を見せたのに対し、エフエム東京(TOKYO FM)の後藤亘社長が「FM連合はFMケータイのために結成した団体。他のキャリアに(提携の)働きかけは行っていない」と釘を刺す場面があり、FM連合内でも一枚岩でない様子。

しかし、FMケータイのコアになるチューナーソフトにau独自のアプリ技術「BREW」が採用されており、着うたとの密接な連携が前提になっているため、当面はau以外でのサービス提供はないだろう。

音楽は今も昔も若者文化にとって欠かせない要素だ。それを新たな若者文化であるケータイが取り込むシナジー効果は大きい。NTTドコモとボーダフォンが音楽分野でauに後れを取っている事は、若年層市場だけ見れば致命的であり、将来のアキレス腱になりかねない。

《神尾寿》

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