警視庁は3日、軽自動車を盗み、その発覚を恐れて別の軽自動車のナンバーを装着していたとして、20歳の男と16歳の少年の合わせて2人を窃盗容疑で緊急逮捕した。泥に汚れた他県ナンバーのクルマを不審に思った警官が盗難照会したことで発覚している。
警視庁・南千住署の調べによると、この男らは仙台市に住んでおり、静岡県浜松市に住む知人を訪ねるため、先月29日に仙台を出発した。
運転していた20歳の男は無免許で、クルマの知識も乏しかったことから、乗ってきた乗用車に静岡県内のセルフ式スタンドで「安いからこれにしよう」という理由で軽油を給油した。ところがこのクルマはガソリンエンジンだったこともあり、しばらく走ったところでエンジンが故障し、立ち往生してしまった。
このため、帰路に使うクルマは現地で調達することとし、1日夜に浜松市内で軽自動車を、2日未明に取り替えるためのナンバープレートを引佐町内で盗み、一般道を走行してきた。
2日深夜、東京都荒川区内まで到達した段階で、南千住署員が泥に汚れた軽自動車を発見。不審に思って盗難車照会を行ったところ、盗まれたナンバープレートが装着されていたことがわかった。クルマを止め、職務質問を行ったところ、2人が盗難を認めたため、緊急逮捕したという。