6日午前中に辞表を出すよう、石原国交相に求められた藤井総裁だが、なんと6日の昼になって「自ら辞表を書くことは差し控えたい」と連絡があった。
前日、「私は地位に汲々としない」などと強調していた藤井総裁だが、一転して自発的な辞任を拒否。このため石原国交相は、ただちに解任の手続きを事務方に指示した。解任は日本道路公団法を根拠に、行政手続き法に沿って進められる。
まず、裁判官代わりの「主宰者」を決定。主宰者が聴聞会を開き、事実確認や相手の言い分を聞く。その結果を主宰者は行政庁に提出、正式に解任が決まる。ただ、主宰者を決めるには1週間ほどかかる見通し。その先の聴聞会などのスケジュールも確定しておらず、藤井氏がクビになるまでには2〜3週間はかかると見られる。
ちなみに、解任になると退職金はびた一文出ない。しかし、解任手続き中の間は総裁を続けられる。藤井氏は最後に何らかの“抵抗”を打ち出すのか…。