アメリカでは現在ハイブリッド車を購入した人に対し、最高2000ドルの減税措置がとられている。アメリカでは一般のサラリーマンも日本で言う「青色申告」をする必要があり、2000ドルが基礎控除額に上乗せされるのだ。
しかし、この額を倍の4000ドルにしよう、という運動が、GM、フォード、そして日本車メーカー共同で起こされている。
GMやフォードが協力しているのは、この新しい規定にはハイブリッドコンポーネントを含むピックアップなども免税対象に入れられており、シボレー『シルバラード』やGMC『シエラ』なども含まれるためだ。
特に自動車産業と関わりの深い共和党議員が、「日本のハイブリッドだけに恩恵を与える現行の法律を存続させる意味はない」と発言した、とも伝えられている。
しかし、もしこの法案が実現すれば、現在販売されているトヨタ『プリウス』がおよそ2万ドルだから、消費者にとってかなりの「お得感」があることは確かだ。
アメリカでは2004年にフォード『エスケープ』とマツダ『トリビュート』、2005年にはGMのサターン『ビュー』、シルバラードなどに相次いでハイブリッド・バージョンが登場する予定で、販売前から早くも日本車との競争がワシントンで始められている。