キャリアカーから落下したクルマに人…3人死傷

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11日午前、新潟県新潟市内の北陸自動車道下り線・新潟中央インターチェンジ(IC)出口付近で、レースカーなどのクルマ3台を運搬中のキャリアカーが側壁に衝突し、積載していたクルマ2台が落下した。

この事故で積載されていたクルマに乗っていた男性2人が死亡、別の1人が重傷を負った。警察ではキャリアカーを運転していた31歳の男を業務上過失致傷の現行犯で逮捕、後に容疑を同過失致死に切り替えて取り調べを進めている。

新潟県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは11日の午前10時50分ごろだという。新潟市鐘木にある北陸自動車道・新潟中央ICの下り線出口付近で、クルマ3台を運搬中のキャリアカーが蛇行するように走った後に側壁へ激突。横に傾斜した際、積載していたクルマ2台が落下した。

当初は物損事故と思われたが、落下したワゴン車1台に男性3人が乗車していたことが判明した。3人はすぐに病院へ搬送されたが、26歳と28歳の男性が頭や胸を強打しており、病院で死亡を確認。他の男性1人も重傷を負った。

警察ではキャリアカーを運転していた31歳の男を業務上過失致傷の現行犯で逮捕。2人の死亡が確認された後は容疑を業務上過失致死に切り替えて捜査を続けている。

死亡した男性らは宮城県仙台市内で開催されるレースに出場するため、福岡県から高速道路を使って向かっている最中に事故を起こした。

キャリアカーを運転していた男は取り調べに対し、「磐越自動車道に乗り換えるつもりだったが、誤って高速の出口に向かってしまった。進路を変えようと急ハンドルを切ったらバランスを崩した」などと供述している。

道路交通法ではキャリアカーなどへ積載したクルマへの乗車を禁じているが、死亡した3人は高速道路の通行料やガソリン代を節約するため、キャリアカーに積載された状態で現地へ向かおうとしていたらしい。警察では誰がこの提案を行ったのかを調べ、道交法違反容疑での調べも進めていく方針だ。

《石田真一》

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