テイストエッジを効かせたシャープなラインで構成したコンパクトカーの『NLSV』コンセプト。バリアフリーをアピールしている『ラウム』のように、助手席側にスライドドアを持つコンパクトカーである。
ただし、全長3.79mというサイズのボディはラウムよりずっとコンパクトだし、リアドアがないのも特徴だ。エンジンは1.3リットルの直列4気筒を搭載している。
「NLSV」とは「New Life Support Vehicle」を縮めたネーミングで、シンプルで機能的、なおかつ自分らしさを表現できる等身大の乗り物がコンセプト。低床で開口部の広い電動スライドドアや、アルファードよりも高い1400mmを確保した室内高からは、使い勝手はかなりいいいと想像できる。
インパネには、センターメーターを採用。シート配置はフロント2名+リア3名とオーソドックスだが、ラウム同様に助手席シートに多彩なアレンジを持たせ、大きなスライドドアを生かした室内空間が演出できるようになっているのが特徴。NLSVは、使い勝手を真剣に考えた、生活道具的なコンパクトカーだ。
気になるのは、デザインも含め、全体的なパッケージング、細部の仕上げなど、NLSVを見ると、いわゆるコンセプトカーとは思えないほど現実味を帯びていること。ヘッドランプや前後バンパーなどのエクステリア細部さえリファインすれば、市販車として違和感のない出来映えなのだ。
そういえば、トヨタにはヴィッツの派生車種がもう1台用意してあり、近日登場するのではないかという噂が巷でささやかれている。もしかして、NLSVと何か関係があるの?