自暴自棄になってバスジャック

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今年7月、長野県内の上信越自動車道で走行中の路線高速バスを乗っ取り、人質強要処罰法違反と銃刀法違反の罪に問われた21歳の男に対する初公判が21日、長野地裁で開かれた。被告は容疑を全面的に認めている。

この事件は今年7月28日の午後6時40分ごろに発生している。新宿発長野行きの高速バス(運行会社:川中島バス)が長野県坂城町内の上信越自動車道下り線を走行していたところ、乗客の若い男が運転手に刃渡り22cmのナイフを突きつけ、「このバスを今からジャックする。次のパーキングエリア(PA)まで走れ」と命じた。

運転手は男の指示通り、最寄にある松代PA(長野市篠ノ井東福寺)までバスを走らせたが、男はさらに「バスジャックされたと110番通報してもいい。警察官とパトカーをできるだけたくさん集めろ」と命令した。

運転手は男を説得し、午後7時前までに乗客33人を解放する約束を取り付け、実際にそれを実行させた。車内に残った運転手は世間話をしながら今度は投降を呼びかけ、事件発生から54分後の午後7時33分に運転手も車外へ脱出。男は直後に突入した警察官に取り押さえられ、銃刀法違反の現行犯で逮捕された。

21日の初公判で被告の男は起訴事実について全面的に認めるとともに、バスジャックに至った動機として「当日の朝に母親と口論し、自暴自棄になってやった。警察の突入直後に自殺するつもりだった」と陳述した。

警察側も「被告は事件を起こして世間の注目を自分に集めることが目的であり、全ての行為が自暴自棄を理由に引き起こされた」と指摘している。

《石田真一》

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