【東京ショー2003速報】三菱電機「DSRC応用システム」はETCを凌駕する?
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いっぽうDSRC応用システムはどういうものかというと、今運用されているETCの機能に、ガソリンスタンドや駐車場などの決済が、ノンストップ、キャッシュレス、ウィンドウクローズで行える機能を付加したものと考えれば分かりやすいだろう。
ガソリンスタンドや駐車場などの決済を行うという構想はETCにもある。しかし今のところ実現しているのは民間企業のIBA(ITS事業企画株式会社)だけで、東京都にある丸の内ビル地下駐車場で運用が開始されている。「汎用」という意味では一歩DSRC応用システムがリードしているといえる。
ところがこのサービスを受けるにはDSRC専用の車載器が必要だが、この機器を製造しているのは三菱電機だけ。そして「専用」機のETC車載器ではサービスを受けることができず、DSRC「応用」の車載器に買い替える必要がある。
つまり、すでに160万台も普及しているETC車載器のユーザーは、このままではDSRC応用システムが目指すシステムを受けることができない。DRSC応用システムがETCシステムを凌駕するかは今後の展開によるだろう。
《編集部》