板バネ亀裂を看過した責任、ドライバーなどに

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山形県警は27日、整備不良が原因で脱落した部品によって発生した死亡事故の責任は、この部品を落としたトラックの運転手と、車両を所有する会社にあるとして、50歳のトラック運転手の男を業務上過失致死で。車両を所有する運送会社と、54歳の運行管理者を道路交通法違反(整備不良車両の運行容認)で、それぞれ書類送検した。

山形県警・酒田署の調べによると、問題の事故は昨年5月24日に発生している。同日の午前8時ごろ、酒田市米島付近の県道を走行していた大型トラックから、右後輪の板バネ(サブスプリング)が長さ約60cm、幅約10cmに渡って脱落。対向車線側を走っていた乗用車のフロントガラスを突き破って侵入し、運転していた47歳の男性が脳挫傷で死亡した。

その後の調べで、大型トラックの運転手は右後輪の板バネが不調であることを知りながら運転を続けていたことが判明。トラックを所有する運送会社と、車両の手配を行う運行管理者も板バネに亀裂が入り、断裂の可能性が高いことを認識しながらも、これを交換するなどの処置をしないままクルマを走らせていたことがわかった。

警察では運転手、運行管理者、車両の所有会社の3者がいずれもトラブルを認識していたという点を重視。これを看過したことが事故発生につながったと最終的に断定し、その上で3者とも事故発生の責任を免れることは出来ないとして、今回送検した。

《石田真一》

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