トイレ休憩から戻らない乗客に焦り……JRバス逆走トラブル

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5日午後、静岡県吉田町内の東名高速・吉田インターチェンジ(IC)の上り線進入路をJR東海バスの路線高速バスが約300mに渡って逆走した問題で、このバスを運転していた29歳の運転手が警察の調べに対し、「途中のサービスエリアの休憩で意図しない遅れが生じ、焦りから強行してしまった」と供述していたことがわかった。

路線高速バスが高速道路の進入路を逆走するというトラブルは5日の午後4時15分に発生している。JR東海バスが運行する名古屋発東京行きの路線高速バス(超特急16便)を運転していた29歳の運転手が、吉田IC内に設置された東名吉田バス停に入り忘れたため、上り線の加速車線にバスを止め、そこから進入路を約300mバックしてバス停まで向かおうとした。

この間、約20台のクルマが進入し、クラクションを鳴らしながら真横を通過していったこともあってか運転手は途中で断念。乗降客を徒歩でバス停まで送迎した。

静岡県警・高速隊の調べに対し、運転手は「直前に立ち寄った浜名湖サービスエリアで、乗客の1人がトイレ休憩から戻ってこなくなり、約15分遅れで出発した。定時に近づけようと必死になっていた」と供述した。

さらには「親族のことを考えているうちに吉田ICの出口を通過してしまった。バス停通過の社内処分を受けるのが嫌で、バックで戻れないものかと強行してしまった」などと話したという。

大型バスでのバックはかなり困難だったようで、「途中でこれは無理だと判断して止めようとしたが、カーブで止めると危険なので直線部までは必死に走った。時間はかなり掛かった」とも説明しているようだ。

警察では今後、JR東海バスの関係者からも話を聞く方針で、バス停通過時の対処方法や、非常事態発生時の会社への連絡方法などについて質問するものとみられている。

《石田真一》

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