運転手の酒気帯び見抜けず……タクシー会社に家宅捜索

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北海道警は19日、運転手が酒気帯び状態である可能性を黙認し、乗務をさせていたとして小樽市内のタクシー会社を道路交通法違反(酒気帯び運転容認)の疑いで家宅捜索したことを明らかにした。

北海道警・交通指導課、同・小樽署の調べによると、この会社に勤務する60歳のタクシー運転手は今月12日の午前9時15分ごろ、小樽市稲穂4丁目付近の国道5号線で、歩行者が道路を横断中にも関わらず、停止や減速を行わずにそのまま進行したところを小樽署員が発見した。

警察官はタクシーに停止を命じたが、応対した運転手の呼気が酒臭いことに気づきアルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量を検出したため、道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。

運転手は当初「前日の午後4時まで酒を飲んでいた」と話していたが、その後の調べで午後10時までにビールをジョッキ2杯、焼酎3合など、かなりの量を摂取していたことが判明した。乗務前にはタクシー会社で点呼も行っているはずなのだが、運転手は前夜の飲酒を申告せず、会社側もアルコールチェックなどを行わなかった。

このため、警察では「点呼時にアルコールチェックを行わなかったのは会社にも責任がある」として、同社への家宅捜索実施を決めた。捜索では業務日誌など関係書類を押収するとともに、会社の幹部からも事情を聞いている。

《石田真一》

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