勘違い? 自動車窃盗犯に拳銃発砲

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秋田県警は25日、山形県内で乗用車を盗んで乗りまわしていたとして、45歳の男を24日までに窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕した。

男が検問をを振りきって逃走しようとした際、これを追いかけて制止しようとしていた警察官が転倒したことを「危害を受けた」と同僚警官が勘違いし、事前の予告や威嚇なしで発砲するなどのトラブルも発生している。

秋田県警・能代署の調べによると、事件が起きたのは23日の午後だという。山形県警から「県内で盗難され、手配中のクルマが秋田県方向に向かっている」と連絡を受け、同署が八竜町鵜川付近にある国道7号線の交差点に検問を設置。

地域課の署員2人が能代市方面に向かうクルマのナンバーをチェックしていたところ、同日の午後6時55分ごろ、対向車線側を走り抜けようとする1台の乗用車を発見した。

乗用車はそのまま道路右側にある材木店の敷地内に進入したが、通り抜けることができなかったため、その場で切り返して脱出を図ろうとした。検問を行っていた警察官2人のうち、41歳の巡査部長がクルマの退路を塞ごうとしたが、ぬかるみなどに足を取られてその場で転倒した。

この様子を別の角度から見ていた25歳の巡査長が「巡査部長が逃走車両に当てられた」と勘違いし、無予告で運転席に向かって拳銃1発を発砲。銃弾は左側後部の窓ガラスを貫通し、検問待ちのために停止していた他車を擦過したとみられている。

クルマは2人の警察官の混乱の隙を突いて、秋田市方向へUターンするように逃走したため、すぐに追跡の手配が取られた。

現場から逃走したクルマの行方はわからないままだったが、同日の午後8時30分ごろ、山本町森岳付近(検問が行われていた場所から南に15kmほど離れた場所)を歩く不審な男を機動捜査隊の捜査員が発見。

男がクルマを盗み、検問を突破した容疑をほのめかしたため、公務執行妨害容疑で身柄を拘束。翌24日の午後に八竜町川尻付近で逃走時に使用したクルマを発見したため、窃盗と公務執行妨害の容疑で男を逮捕している。

秋田県警の警察官が拳銃を発砲するのは実に24年ぶりで、容疑者に向けて撃つのは今回が初めてとなる。

警察では「正当な職務行為だった」としながらも、その後の調べで発砲の状況に目撃証言との食い違いがあることや、同僚警官が危害を受けたという一方的な思い込みから発砲に至るなど、不明瞭な点が数多く残っている。警察では関係者から改めて事情を聞き、経緯を調べる方針だ。

《石田真一》

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